代表取締役社長 山田 勇作
株式会社常陸サンライズパーク 取締役会長
弊社は昭和33年の会社設立以来、創造、安全第一、誠実、チャレンジ、一致結束を社是とし、夢と感動、心の安らぎと潤いのある遊空間の創造に努めてまいりました。百貨店の屋上遊園地からはじまり、全国各地の遊園地、テーマパークにおける各種アトラクションの企画、設計、製作、施工、販売や委託経営のみならず、アミューズメントパーク全体の総合プロデュースや経営も手掛けております。
近年においては観光振興と賑わいの街づくりを目的に、「よこはまコスモワールド」や東京都葛西臨海公園の「ダイヤと花の大観覧車」、大阪港・天保山ハーバービレッジの「天保山大観覧車」など、観覧車を主体とする観光振興施設を、全国各地で民活にて経営するとともに、中国無錫市におきましては、弊社の独資による太湖之星遊覧園の経営を通じて、微力ながら日中民間平和外交のお手伝いをさせていただいております。
こうした60年にわたる実績をもとに、直近におきましては国が公募した国営常陸海浜公園「プレジャーガーデン」のPFI事業において泉陽グループがその民活事業者としての選定を受け、公園の活性化はもとより地域の観光振興にも積極的に取り組んでおります。さらに2017年に横浜市が公費負担を伴わない民間投資を前提に公募した「街を楽しむ多彩な交通の充実」に対し、弊社は日本初の常設となる世界最先端の都市型循環式ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」を弊社の民設、民営で応募し、ご採用いただきました。
お陰様で2021年4月に開業の運びとなり、よこはまコスモワールドと共に更なる横浜市の観光振興と賑わいの街づくりのお役に立てるよう鋭意努力を重ねてまいる所存です。この他にも弊社は、かねてより地球温暖化対策、脱炭素社会の一助になればと、遊園地や博覧会場内の高所観覧輸送施設での実績をもとに、ジェットコースターやミニモノレールの独自技術を活用した省エネ型都市交通システム「エコライド」の実用化にも積極的に取り組んでおります。
創業の原点となった「遊」、すなわち心の安らぎや憩いは人にとって普遍の要素であり、ストレスの多い現代社会にあっては心の豊かさを求める人々のニーズはこれまで以上に高まり、私たちの果たす役割はこれから益々大きくなってくるものと確信しております。
私たちはこれからもオーナー企業として創業者である父、山田三郎の経営理念を堅持しながら全社員が同志として一致結束し、身の丈にあった形で一歩一歩着実に社業の発展はもとよりささやかではありますが、今後とも社会貢献に邁進してまいりたいと存じますので、変わらぬご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。